『ブロブ:カラフルなきぼう』は、悪の企業によって色と音を奪われた街を、自身の体を使って塗り替えていく「ぬりえ」アクションゲーム。2008年11月13日にTHQジャパンからWiiで発売されました。その後、2018年12月20日にはグラフィックをHD化し、新たな要素を加えたリマスター版がワーカービーからNintendo Switch(ダウンロード専用)などで配信されています。物語の舞台は、かつて虹色に輝いていた「クロマシティ」。しかし、色を憎む「インキーコーポレーション」の侵略により、街は白黒のモノトーン世界に変えられてしまいます。プレイヤーは、自由を愛するスライム状の生物「ブロブ」となり、街に色と音楽、そして活気を取り戻すための戦いに挑みます。

ゲームプレイは、インクを吸って体の色を変えたブロブを操作し、建物や道路に体当たりして色を塗っていくというシンプルかつ爽快なルールです。街中を歩き回るインクボットから「赤・青・黄」の3原色を吸収し、それらを混ぜ合わせることで「紫・橙・緑」や「茶色」を作り出し、ミッションで指定された色に塗り分けていきます。また、敵であるインキー隊員を押し潰したり、汚染された黒いインクを水で洗い流したりしながら、制限時間内にエリアごとの課題をクリアして解放を目指します。

本作の最大の特徴は、色を塗るアクションとBGMが密接に連動するインタラクティブな音楽演出です。最初は静まり返っていた街も、色を取り戻すにつれてベース、ドラム、ギターといった楽器の音が重なり始め、街がカラフルになるほどファンキーで賑やかなサウンドへと変化していきます。ジャンプや着地、色を塗る瞬間の効果音までもがリズムの一部となり、プレイヤー自身が街を演奏しているかのような高揚感と、視覚的な達成感を同時に味わえるアーティスティックな作品です。

本作は、オランダの学生プロジェクトとして生まれたPCゲームを原点とし、THQによって製品化されたユニークな経緯を持ちます。色を塗る楽しさと、色の三原色の仕組みを直感的に学べる知育的な側面も評価されています。色彩が持つ心理的効果や、配色の理論に興味を持った方は、色彩検定のテキストや配色の見本帳を眺めることで、街を彩るセンスをより磨くことができます。
配色イメージブック (関連書籍)

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