1983年6月19日にアーケードゲームとして登場した『ドラゴンズレア (Dragon’s Lair)』は、ゲーム史における映像表現の革命児とも言える作品です。開発はAdvanced Microcomputer Systems、デザイナーはリック・ダイアー、アニメーションはドン・ブルース、ゲームプレイ・デザインはビクター・ペンマン、音楽はクリストファー・ストーンが担当しました。

本作最大の特徴は、内蔵されたレーザーディスクによって動画を再生する、当時としては画期的な技術を採用した点にあります。これにより、ゲーム史上初めてムービー(アニメ)を本格的に導入し、リアルタイムアクションアドベンチャーゲームとして、プレイヤーはまるでアニメ映画を操作しているかのような感覚を味わうことができました。画面上に入力の指示が一切表示されない点も、没入感を高める要因の一つでした。

アーケード版の登場後、『ドラゴンズレア』はAmiga、PC/AT互換機、Atari ST、Macintoshといったパソコン、メガCD、3DO、Atari Jaguar CDといった家庭用ゲーム機、DVDプレーヤー、BDプレーヤーといった映像機器、さらにはゲームボーイカラー、コレコビジョン、ファミリーコンピュータ、ゲームボーイ、スーパーファミコン、PlayStation 2、ゲームキューブ、Xboxといった様々なプラットフォームに移植されました。

また、セガから1994年6月3日には、メガドライブ用ソフトとして『ドラゴンズ・レア(Dragon’s Lair)』が発売されています。