1988年にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『グラディウス2』は、同社の人気シューティングゲーム『グラディウス』の世界観をベースにした、異色のウォー・シミュレーションゲームです。プレイヤーは人類とバクテリアンに分かれ、宇宙を舞台にしたターンベースの戦略シミュレーションを繰り広げます。

ゲームは複数の星系がワープポイントで繋がったシナリオマップで展開され、全部で8種類のマップが用意されています。各プレイヤーは交互にターンを進め、「生産」や「移動」といったフェイズを順番に実行していきます。カートリッジにはバッテリーバックアップ機能が搭載されており、ゲームの進行状況を保存可能です。

ユニットは全部で16種類存在し、1ユニットあたり10機で編成されます。人類とバクテリアンで使用できるユニットの能力に差はありません。最大16ユニットで1つの艦隊を構成でき、各艦隊には必ず旗艦が必要で、旗艦には司令官が搭乗します。各プレイヤーは最大16の艦隊を保持できます。ユニットごとに使用する武器が異なり、遠距離攻撃や範囲攻撃が可能なユニットも存在します。宇宙戦闘機や戦闘人型兵器は「艦載機」として扱われ、艦隊内に「宇宙空母」が存在する場合にのみ運用可能です。

各星系マップには惑星が存在し、占領することで収入源となります。惑星を占領できるユニットは、プレイヤー側は「O・P・S」(惑星占領船)、敵側は「A・P・S」(対惑星船)のみです。ターンはさらに細分化されたフェイズで構成されており、戦闘フェイズと移動フェイズは、プレイヤーが任意で実行するかどうかを選択できます。コンピュータ対戦時には、コンピュータの思考中、1プレイヤー側には「モアイ」、2プレイヤー側には「ゴーレム」がアニメーション表示されるという、グラディウスらしい演出も盛り込まれています。

グラディウス