1988年2月26日にデータイーストから発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件』は、ハードボイルドアドベンチャーゲームとして人気を博した『探偵 神宮寺三郎』シリーズの第2作にあたります。
前作からの大きな変更点として、ロールプレイングゲームのようなフィールド画面や、時間制限、コマンド選択ミスによるゲームオーバーといった要素が廃止され、より純粋なコマンド選択式アドベンチャーゲームへと進化しました。ゲーム全体を通してBGMが流れるようになり、捜査の進捗に応じてBGMが変化することで、プレイヤーは状況をより深く理解し、物語への没入感を高めることができます。また、捜査の進行状況を随時確認できるシステムが導入されたことで、ストーリーがより分かりやすくなりました。
演出面も強化されており、画面右上には常に神宮寺の顔が表示され、会話シーンでは登場人物がアニメーションで口を動かすなど、表現力が向上しています。乱闘シーンでは、静止画を漫画のコマのように連続表示することで、緊迫感を演出しています。主人公の行動はすべてコマンド選択式で、登場人物との会話や証拠品の確認などもコマンドを通じて行われます。捜査の節目には、テレビ番組のアイキャッチのように「神宮寺 II」という文字とロックグラスのグラフィックが表示される演出も特徴的です。
シリーズおなじみの「タバコすう」コマンドも健在で、選択することで神宮寺が何かを思いつき、ストーリーが展開することも。登場人物が意外な証言をした際に短いBGMが流れる演出も引き続き採用されています。
「そうさやめる」コマンドを選択すると、前作とは異なり日数が経過せず、ゲームを中断するためのパスワードが表示されます。バックアップ機能がないため、ゲームの再開にはこのパスワード入力が必須となります。
ただし、本作はその難易度の高さでも知られており、正しい手順でコマンドを選択しないとストーリーが進展しない場面も多く存在します。さらに、終盤では操作手順を誤るとストーリー進行が不可能になるバグも存在するため、注意が必要です。
探偵 神宮寺三郎 Early Collection
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