Article 2024/8/19
【FC】アウトランダーズ
【FC】アウトランダーズ
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ゲーム情報
| タイトル | アウトランダーズ |
|---|---|
| ジャンル | アクションRPG |
| パブリッシャー | ビクター音楽産業 |
| 発売日 | 1987年12月04日 |
| 対応ハード | ファミコン |
| 特徴 | 真鍋譲治の同名SF漫画をゲーム化した作品。 |
『アウトランダーズ』は、1987年12月4日にビクター音楽産業から発売されたファミコン用アクションRPGで、真鍋譲治が1985〜1987年に「月刊コミコミ」(白泉社)で連載していた同名SF漫画を原作とする作品である。原作は、地球侵略に来た銀河帝国の王女カームと、新聞社カメラマンの若槻哲也の奇妙な出会いから始まる“宇宙戦争×ラブコメ×冒険”という独特の作風で知られ、OVA化もされた人気作だった。
ゲーム版は、原作の設定をベースにしつつも、ファミコン向けに大幅にアレンジされており、ストーリーの流れは概ね原作に沿っているものの、ゲーム性はかなり独自色が強い。プレイヤーは哲也を操作し、銀河帝国に連れ去られたカームを救い出し、皇帝の許しを得るために帝国領を冒険する。ゲームは斜め見下ろし視点のアクションRPGで、町で情報を集め、アイテムを買い、敵と接触するとアクション戦闘に移行するという構成になっている。
本作の特徴としてよく語られるのが、UIの不親切さと独特の成長システムである。アイテム所持数が確認しづらい、パンが1個ずつしか買えない、敵の動きが単調など、操作性やテンポに難がある一方、レベルアップには経験値だけでなく、イベント達成で得られる「にこちゃんバッチ」が必要というユニークな仕組みが採用されている。これは原作のコミカルな雰囲気を反映した要素でもあるが、ゲームとしては分かりづらさにつながってしまった。
戦闘は剣と銃を使い分けるアクション形式で、ザコ敵には銃が有効だが、ボス戦では剣が必要になるなど、武器の育成バランスも独特。序盤は牢屋からの脱出劇が展開し、異星人ナオが哲也を助けるなど、原作ファンには嬉しいシーンもあるが、ゲーム全体としては“原作の雰囲気を借りた別物”という印象が強い。
原作漫画は、宇宙戦争のスケール感とラブコメ的な掛け合い、そして真鍋譲治らしいサービス精神が魅力だったが、ファミコン版は容量や開発体制の制約もあり、その魅力を十分に再現できたとは言い難い。実際、原作者本人がゲームの出来に苦言を呈した逸話も残っており、当時のメディアミックスの難しさを象徴する作品とも言える。
とはいえ、ファミコン版『アウトランダーズ』は、原作のキャラクターや設定を軸にした“異星冒険アクションRPG”として独自の味わいがあり、粗削りながらも80年代らしいSFゲームの雰囲気を強く感じられる一本である。原作を知っているとニヤリとする場面も多く、レトロゲームとしての価値は十分にある作品だ。