Article 2024/8/19
【FC】アルテリオス
【FC】アルテリオス
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『アルテリオス』は、1987年11月13日に日本物産(ニチブツ)から発売されたファミコン用アクションRPGで、見た目は宇宙を飛び回るシューティングながら、実際には装備更新・能力値管理・補給・ワープ移動などRPG要素が非常に濃い“STG×RPGのハイブリッド作品”として知られている。
物語は、ブラックホール事故によって太陽系の文明が異次元空間「アルテリオス」に飛ばされてしまうというSF設定から始まる。プレイヤーは、研究所の事故で地球から誤って転送され、瀕死の状態からサイボーグ戦士として蘇った主人公となり、帝王サーベラーに囚われたラド博士と娘レティシアを救い出すため、3つの惑星と2つの小惑星帯をワープしながら進んでいく。
ゲームはフィールド移動と戦闘がシームレスにつながっており、敵との戦闘は3D風のシューティング画面で行われる。攻撃力と防御力の差がそのままダメージになる“アルテリオス計算式”が採用されており、バランスは大味だが、レベルを上げるほど安定して戦えるようになる成長感が強い。一方で、敵の強さや出現位置を理解しないまま進むと一気に苦しくなるため、装備更新や補給のタイミングが攻略の鍵となる。
武器はビーム・ライフル・バズーカ・ミサイルなど複数あり、特にビーム系はエネルギー(WE)を消費しないため最優先で強化すべきとされる。町では武器屋、修理屋、情報屋、燃料屋などを利用でき、ワープホールの位置関係を把握することで探索が格段に楽になる。序盤は説明不足で迷いやすいが、システムを理解すると一気に遊びやすくなる“クセの強さ”が本作の魅力でもある。
ステージ構造は広大で、惑星ごとに雰囲気が異なり、終盤の「トゥメールカムス」ではサーベラーが引きこもる装置ギャラックスが待ち受ける。ラスボスは非常にタフで、攻撃がほとんど通らないこともあり、当時のプレイヤーを悩ませた難所として語られている。また、デビルハンマーやデストロイドを利用した“一撃撃破”の裏技も存在するが、ラスボスには効かない。
総じて『アルテリオス』は、STGの操作感とRPGの成長要素を大胆に融合させた意欲作であり、粗削りながらも独自の世界観と成長の手応えが強く、現在では“知る人ぞ知る怪作”として再評価されている。理解が深まるほど面白さが増すタイプの作品で、レトロゲーム好きには一度触れてほしい一本だ。