『ジョッキーゼロ』は、騎手学校の生徒となりトップジョッキーを目指して競走馬を操るジョッキー・アクションゲーム。1996年11月1日にライトスタッフからPlayStationで発売されました。
本作は、馬主や調教師の視点で行う生産・育成シミュレーションとは異なり、プレイヤー自身が騎手(ジョッキー)となってレースの手綱を握ることに特化した作品です。メインとなる「ストーリーモード」では、競馬学校に入学した主人公が、教官の指導やライバルたちとの模擬レースを経て騎手免許を取得し、デビュー後も様々な重賞レースを勝ち抜いていく成長ドラマが描かれます。アドベンチャーゲーム形式の会話パートと、3Dポリゴンで描画されるレースパートが交互に展開し、レース結果によって物語が分岐するマルチエンディング方式が採用されています。
レースシステムはアクション性が強く、スタートのタイミング、道中の位置取り、スタミナ配分、そして直線の追い込みにおけるムチの使用タイミングが勝敗を分けます。馬ごとの脚質(逃げ・先行・差し・追込)に合わせた騎乗が求められるほか、レース中に発生する「掛かり」などのイレギュラーな状態に対処するテクニックも必要です。また、ストーリーモード以外にも、自由に馬とコースを選んで練習できる「フリーモード」や、育成した騎手データを使用して対戦するモードも搭載されており、当時の競馬ブームを背景に「乗る楽しさ」を追求したタイトルです。
本作の発売元であるライトスタッフは、PC-98時代の名作RPG『アルナムの牙』などで知られるメーカーですが、本作発売の数年後に解散しています。本作のように「騎手」にスポットを当てた作品としては、後にテクモの『ギャロップレーサー』シリーズがヒットしますが、本作はその黎明期にリリースされた一本です。騎手学校の厳しさやジョッキーとしての生き様に関心を持たれた方には、地方競馬の騎手を主人公に競馬界の裏表をリアルに描いた以下の漫画作品などが、世界観をより深く理解する手助けとなります。













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