『ケロケロ7』は、2006年にニンテンドーDS専用ソフトとして発売されたカエルスパイアクションゲームです。『ケロケロキング』シリーズのスピンオフとして登場し、木原庸佐によるキャラクターデザインのもと、惑星ケロリンポ星を舞台にした極秘任務が展開されます。プレイヤーは見習いスパイ「ケロケロ7」ことペ原ポ助を操作し、潜入・爆破・変装・救出など多彩なミッションに挑みます。

ゲームは2D横スクロール型のステージクリア方式で、十字ボタンによる移動やジャンプに加え、タッチペンを使った特殊操作が融合されています。たとえば、爆弾の解除や変装の仕掛けなど、タッチでこすったり回したりするアクションが求められ、DSならではの操作感が強調されています。ただし、操作の複雑さや左利き非対応など、プレイ環境によっては難易度が高く感じられる場面もあります。

登場キャラクターはケロケロ1〜6までの仲間たちに加え、科学者モルはかせや首領デューク・イチローなど個性豊かな面々が揃います。各キャラにはマスクの色や特技が設定されており、物語の中で役割を果たします。ステージ数は30以上、ボーナスステージも10種用意されており、短時間で遊べる構成ながら、ギャラリーやスパイギアなどの収集要素も存在します。

ニンテンドーDSのタッチ操作を前面に押し出した本作は、アナログな操作感とユニークな世界観が融合した異色のアクションゲームです。完成度には賛否がありますが、カエルスパイという奇抜な設定と操作性の挑戦は、記憶に残る一本となるでしょう。

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