『空を仰ぎて雲たかく Portable』は、竜使い(ドラグナー)を目指す少年と、ドラゴンの少女との種族を超えた絆を描くアクションRPG。2013年3月7日にサイバーフロントからPlayStation Portableで発売されました。本作は、2010年に「でぼの巣製作所」から発売されたPCゲーム『空を仰ぎて雲たかく』のコンシューマー移植版です。ドラグナーを養成するアンシール学校を舞台に、落ちこぼれの候補生である主人公アドニスが、森で出会った記憶喪失の竜の少女ミントとパートナー契約を結び、共に一人前のドラグナーを目指す成長と冒険の物語が展開されます。
ゲームプレイは、ヒロインたちとの会話やイベントを進める「アドベンチャーパート」と、様々なクエストを受注してダンジョンを攻略する「アクションパート」を繰り返して進行します。アクションパートは横スクロール形式を採用しており、主人公の剣技とパートナーである竜の魔法やブレス攻撃を組み合わせて敵を倒します。PSP版では、PC版にはいなかった新ヒロイン「アイリス」が登場し、彼女を中心とした新規シナリオやイベントCGが大幅に追加されています。また、アクションパートの操作性やバランスも家庭用向けに再調整されています。
本作の特徴は、山本和枝氏が手掛ける温かみのあるキャラクターデザインと、パートナーである竜の育成システムです。竜は経験を積むことでレベルアップし、ステータスが上昇するだけでなく、スキルを習得して攻撃のバリエーションが増えていきます。物語の中で竜としての「ミント」と、人間の少女としての「ミント」の両面が描かれ、種族の違いや過去の記憶を巡るシリアスなドラマと、学園での穏やかな日常が交錯する構成となっています。
原作の開発元である「でぼの巣製作所」は、山本和枝氏が設立したブランドであり、『神楽』シリーズなどの和風ファンタジーやRPG作品で知られています。山本和枝氏の描く、柔らかく表情豊かなキャラクターたちに魅力を感じた方は、氏の画集や、Studio e.go!時代からの代表作である『イズモ』シリーズなどに触れることで、その幻想的なアートワークの世界をより深く知ることができます。
山本和枝 画集













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