1990年4月20日にバンプレストからファミリーコンピュータ向けに発売された『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』は、SD(スーパーディフォルメ)化されたロボットアニメや特撮作品のキャラクターたちが、土俵上で力と技を競い合う異色のゲームです。コンパチヒーローシリーズの記念すべき第一作として、多くのファンに親しまれました。
ゲームシステムはシンプルながら奥深く、プレイヤーは力士として、赤と青の2種類のゲージを管理しながら勝利を目指します。赤色のゲージは体力に相当し、相手の攻撃を受けることで減少します。このゲージが尽きると、土俵の外に吹き飛ばされ敗北となります。一方、青色のゲージは、各キャラクター力士が持つ得意技を使用するためのエネルギー源です。戦略的に技を繰り出し、相手を圧倒することが勝利への鍵となります。
ゲームに登場する各部屋には、その作品の主要スタッフをモデルにした親方が登場します。親方たちは、力士に檄を飛ばしたり、勝負の判定に異議を唱える「物言い」に参加したりと、ゲームを盛り上げるユニークな存在です。
本作にはセーブ機能はありませんが、ゲームオーバー画面に表示される「コンティニュー」の文字を入力することで、途中からのプレイが可能です。
ゲームモードは、一人でじっくりと楽しめる個人戦モードと、友達と熱い対戦を繰り広げられる団体戦モードの2種類が用意されています。個人戦モードでは、幕内前頭十二枚目からスタートし、一場所15日間の取り組みで8勝以上を挙げると昇進、7勝以下だと番付が一つ下がります。14勝1敗という好成績を収めた場合は、優勝決定戦に挑むことになります。団体戦モードでは、2P対戦で白熱したバトルを楽しむことができます。
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