『P-kara』は、2006年12月14日にソニー・コンピュータエンタテインメントよりPlayStation Portable専用ソフトとして発売された、通信機能を活用した家庭用カラオケゲームです。PSP専用ヘッドセットマイクを使用し、最大4人までのプレイに対応したリズム系パーティーゲームとして展開されました。

本作にはUMDに20曲のカラオケ楽曲が収録されており、さらにSo-netのオンラインサービスを通じて約3,000曲以上の楽曲をストリーミングで利用可能でした。月額会員制の「ゴールドメンバー」に加入することで、毎週更新される新曲を自由に楽しむことができ、気に入った楽曲は1曲105円で個別ダウンロードも可能でした。第一興商とのコラボレーションにより、業務用カラオケに近い楽曲ラインナップが実現されていました。

ゲームモードは「ノーマルカラオケ」「P-karaレッスン」「P-karaチャレンジ」などが用意されており、歌唱の精度に応じて歌詞の表示が変化する演出や、歌唱後にグラフで評価されるレッスン機能など、練習用途にも対応していました。さらに「曲当てクイズ」や「リズムゲーム」などのミニゲームも収録されており、オンラインランキングへの登録も可能でした。

しかし、オンラインサービスは2007年6月30日をもって終了し、以降はUMD収録曲のみでのオフラインプレイに限定されました。PSPの通信機能を活用した意欲的な試みでしたが、家庭用カラオケ市場の縮小とともに短命に終わったタイトルです。