1992年4月24日にシグマ(現:KeyHolder)から発売されたスーパーファミコン用RPG『摩訶摩訶』は、独特のシステムと数々のバグで知られています。

本作の特徴的な要素の一つが、セーブデータを「人生」と呼ぶ点です。また、主人公たちは霊媒師との出会いを通じて前世を知り、その姿に変身することで特殊能力を発揮する「変身技」を習得します。戦闘はサイドビューのターン制で、最大6対4という変則的な人数でのバトルが可能です。敵味方ともに、戦闘時のアニメーションが豊富に用意されているのも見逃せないポイントでしょう。属性は熱さ、寒さ、電気、精神の4種類に大別され、戦略に深みを与えています。

アイテムの所持枠は、装備品を含めて1人につき9種類までと制限されていますが、消耗品は1枠で複数所持できます。装備箇所は武器、防具、小物I・IIの4箇所です。フィールド探索においては、二重底の宝箱や、侵入するとダメージを受け、さらに毒状態にされる毒地形など、プレイヤーを悩ませる仕掛けも存在します。

しかしながら、本作は複数のバグでも悪名高いです。転送バグ、守備力バグ、変身不可バグなどが確認されています。極めつけは、エンディングで流れるスタッフロールがバグにより文字が欠けていたり、無関係の名前が表示されたりと、正常に読めない状態になっている点でしょう。