『スノースピーダー』は、白銀の斜面を舞台に極限の速度を競うスノーボードアクション。1998年12月26日にイマジニアからN64で発売されました。3Dスティックによる直感的な旋回操作と、秒間フレーム数を維持したまま描かれる雪面の流動感が、当時の家庭用ゲーム機において高い水準の滑走体験を提示しています。
プレイヤーは滑走速度や旋回性能、ジャンプの高さが異なる6名のキャラクターから一人を選択し、全6種類のコースに挑みます。十字ボタンやスティックでエッジを立てるカービング走行を行い、キッカーと呼ばれる踏切台では360度回転やボードを掴むグラブアクションといった空中技を繰り出します。ゴール地点に到達するまでのタイムだけでなく、トリックの難易度や着地の成功率によるポイント加算が評価の対象となります。
コース内には視界を遮る吹雪が吹く森林地帯や、青白い光が差し込む氷の洞窟、急勾配が続くダウンヒルなど、地形の変化が数多く配置されています。タイムアタックモードでは最短ルートを模索するライン取りの楽しさを追求でき、チャンピオンシップモードを勝ち抜くことで性能の異なる新しいボードが開放されます。雪の結晶の描写や風を切る音といった環境演出が、極寒の雪山でのレース展開を際立たせています。
1990年代後半は『1080° スノーボーディング』などのヒットにより、スノーボードゲームが一つのジャンルとして確立された時期でした。本作はイマジニアがその潮流の中で、よりレースとしての「速さ」と「ライン取り」の重要性に焦点を当てて開発したタイトルです。













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