名称 | BALAN WONDERWORLD |
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ジャンル | 3Dアクション |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日(配信日) | 2021年04月01日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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「BALAN WONDERWORLD」。それは、まるで古き良き時代のミュージカル映画をプレイするような、そんな体験を提供する作品だ。主人公は、心の壁に閉じこもった少年レオと少女エマ。謎めいたマエストロ、バランに導かれ、彼らは心のワンダーワールドへと足を踏み入れる。そこは、悩みや苦しみを抱えた人々の心象世界が具現化した、摩訶不思議な場所。80種類以上もの個性的なコスチュームを身にまとい、少年少女は失われた心のバランスを取り戻すための冒険を繰り広げる。しかし、これは単なるアクションゲームではない。心の葛藤や成長といった普遍的なテーマを、鮮やかな色彩と音楽で包み込んだ、一種のセラピー体験なのかもしれない。あなたは、この舞台でどんな感情と出会うだろうか。
本作最大の特徴は、主人公たちが身につける「コスチューム」システムにあるだろう。80種類以上も存在するコスチュームは、それぞれ固有のアクション能力を持ち、それらを使い分けることで様々なギミックを攻略していく。空を飛んだり、水中を自由に動き回ったり、敵を攻撃したり…コスチュームの組み合わせ次第で、攻略ルートは無限に広がる。単にアクションが変化するだけでなく、その見た目も個性的で、集めるだけでも楽しい。この多様なコスチュームこそが、プレイヤーに新たな発見と驚きを与え続ける、ゲームの核となる部分なのだ。
ワンダーワールドに迷い込む人々は、それぞれ深い悩みを抱えている。トウモロコシ畑を失った農夫、イルカを恐れるダイバー、虫好きを理解されない少女…彼らは心の闇に飲み込まれ、ネガティという怪物に変貌してしまう。レオとエマは、彼らの心象世界を冒険し、ネガティを打ち破ることで、彼らを救い出す。それぞれの物語は短編として完結しており、まるで連作短編小説を読んでいるかのようだ。彼らの過去を知り、苦悩に共感し、そして救済する。その過程で、プレイヤー自身の心にも何かが響いてくるはずだ。これは、他者の痛みを知り、寄り添うことの大切さを教えてくれる、心温まる物語でもあるのだ。
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