1988年に東亜プランが開発し、タイトーからアーケード向けにリリースされたレースゲーム「ダッシュ野郎」。8方向レバーと2つのボタン(アクセル、ブレーキ)を駆使し、オートバイを操作して各ステージを駆け抜けるのが目的です。
ゲームの基本的な流れは、各ステージで60位からスタートし、上位を目指してゴールするというもの。ただし、各ステージにはクオリファイ(規定順位)が設定されており、ゴール時にこの順位をクリアできなかったり、燃料切れでオートバイが停止してしまうとゲームオーバーとなります。燃料は走行中に消費されますが、コース上に現れるガソリンスタンドや、ヘリコプターが投下するアイテムで補給が可能です。
全8ステージで構成され、本編の6ステージに加え、2種類のボーナスゲームが用意されています。ステージはサンフランシスコから始まり、ロサンゼルス、フェニックス、デンバー、ボストンとアメリカ各地を巡り、最終ステージのニューヨークを目指します。各ステージにはクオリファイが設定されており、サンフランシスコでは30位以内、ロサンゼルスとフェニックスでは25位以内、デンバーでは20位以内、ボストンでは15位以内に入る必要があります。最終ステージのニューヨークにはクオリファイは存在しません。
コース上には様々なアイテムが出現し、レースを有利に進めることができます。「ガス(GAS)」は燃料を少し補充し、「ターボ(TURBO)」はオートバイの最高速度をアップさせます(2段階)。「ヘルパー(HELPER)」は、自機の左右にオートバイが2機装着され、他車との接触時に相手を破壊することが可能です。また、「ボーナス(1000POINT)」を獲得すると、スコアが1000点加算されます。
アーケード版のリリース後、1990年にはファミリーコンピュータ版、1991年にはX68000版が発売されました。なお、メガドライブ版も開発されていましたが、残念ながら発売には至りませんでした。
コメントを追加