カプコンから発売された「天地を喰らう」シリーズは、本宮ひろ志の漫画を原作とした作品群です。ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ゲームボーイといった家庭用ゲーム機から、アーケードゲーム、PCゲームまで、様々なプラットフォームで展開されました。

ファミリーコンピュータ版の「天地を喰らう」はロールプレイングゲームで、本宮ひろ志の絵柄がビジュアル面の特徴となっています。物語は三国志演義にほぼ忠実で、HPが兵士数として表現され、兵士数の減少が与えるダメージに影響するというシステムが採用されていました。続編の「天地を喰らうII 諸葛孔明伝」もファミリーコンピュータで発売され、こちらは劉備が袁術討伐に旅立つ場面から物語が始まります。ゲームバランスの良さから高い評価を得ています。

スーパーファミコンでは「天地を喰らう 三国志群雄伝」というシミュレーションゲームが発売されました。ゲームボーイ版は、前半がシナリオに沿ったRPG、中盤以降は中国全土を舞台とした城取りモードへと変化するのが特徴です。

アーケードゲームとしては、ベルトスクロールアクションの「天地を喰らう」と「天地を喰らうII 赤壁の戦い」の2作が存在します。初代「天地を喰らう」は2人同時プレイが可能で、劉備、関羽、張飛、趙雲の中からプレイヤーキャラクターを選択し、馬に乗って戦います。黄巾賊の乱から董卓打倒までが描かれています。「天地を喰らうII 赤壁の戦い」は、『ファイナルファイト』タイプの横スクロールアクションで、関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延が使用可能でした。

PC88/X1では、「天地を喰らう 魔界三国志」というロールプレイングゲームが発売されています。こちらは劉備たちが、原作に登場する魔界の怪物を退治するという、独特な世界観が特徴です。