1987年11月にタイトーからアーケードゲームとして登場した『オペレーションウルフ』は、その後のガンシューティングゲームというジャンルを確立した作品として知られています。プレイヤーは、画面手前に設置されたウージー型モデルガンを手に、次々と現れる敵を撃ち倒していきます。
本作最大の特徴は、トリガーを引くとフルオートで弾丸が発射される点です。さらに、銃口左側のボタンを押すと、強力なロケット弾を発射することも可能。ただし、弾丸とロケット弾には数に限りがあり、道中で出現するアイテムで補給する必要があります。敵の攻撃を受けたり、非戦闘員を誤って撃ってしまうとダメージが蓄積し、ダメージゲージが最大になるか、弾丸が尽きるとゲームオーバーとなります。
ゲーム開始時には、まず4つのステージから1つを選択します。特定のステージをクリアすることで、新たなステージがアンロックされる仕組みも特徴的です。例えば、収容所ステージは第5ステージとして、空港ステージは第6ステージとして登場します。通信所ステージを攻略せずにゲームを進めると、ステージが進むにつれて敵の数が増加。弾薬庫ステージや集落ステージを早めに攻略することで、回復アイテムや弾薬が出現しやすくなるという戦略性も持ち合わせています。ステージ間には敵の待ち伏せが発生し、激しい銃撃戦が繰り広げられることもあります。空港ステージをクリアした時点で、捕虜を1人以上脱出させていれば、ゲームは1周クリアとなります。ただし、基板の設定によっては、決められた順番で全6ステージをクリアする必要がある場合もあります。
『オペレーションウルフ』は、アーケード版以外にも様々なプラットフォームに移植されています。NECアベニューからPCエンジン、ファミリーコンピュータといった家庭用ゲーム機をはじめ、PC/AT互換機、FM TOWNS、セガ・マスターシステムといったパソコン、さらにはPlayStation 2、Xbox、Windows、Wiiといった据え置き型ゲーム機にも展開されました。PCエンジン版では、マルチタップとパッドを増設することで2人同時プレイが楽しめます。また、ファミリーコンピュータ版は光線銃に対応しており、アーケード版さながらの臨場感あふれるプレイを家庭でも体験することができました。
コメントを追加