1988年にジャレコから発売されたファミリーコンピュータ用アクションRPG『西遊記ワールド』は、孫悟空が三蔵法師を救うため、牛魔王に挑む物語です。本作は、ウエストンが開発しセガが展開したアーケードゲーム『ワンダーボーイ モンスターランド』を、キャラクターを『西遊記』の登場人物に置き換えて移植した作品として知られています。
ゲームでは、悟空は最初から服を着用しており、武器や盾を入手することで装備のグラフィックが変化します。制限時間の表示はありませんが、時間経過とともにダメージを受け、ライフゲージがゼロになるとゲームオーバーとなります。また、隠しイベント専用のキャラクターとして、猪八戒と沙悟浄が登場することも特徴です。
1990年には続編となる横スクロールアクションゲーム『西遊記ワールド2 天上界の魔神』が発売されました。前作とは異なり、本作は『モンスターワールド』とは関係のないオリジナル作品で、三蔵法師は登場せず、孫悟空が単独で戦います。舞台は前作から56年後となっており、冒頭のステージをクリアすると、自由に選択できる6つのステージに挑戦できます。すべてのステージをクリアすると、最終ステージが出現する構成です。
各ステージの最後にはボスが待ち構えており、倒すと悟空は「法力」という特殊能力を得ます。法力に回数制限はなく、十字キーで悟空を操作し、Bボタンで如意棒や法力による攻撃、Aボタンでジャンプを行います。ジャンプ中に十字キーの上を押すと上突き、下を押すと下突きを繰り出すことが可能です。また、攻撃をせずにいると防御態勢を取り、如意棒で敵の弾を弾き返すことができます。十字キーの上ボタンのみを押すと、頭上からの攻撃に対する防御も可能です。スタートボタンで法力を選択します。敵を倒すとアイテムを落とすことがあり、特定の場所ではジャンプなどで金丹などのアイテムが出現します。ひょうたんを集めることでライフの最大値を上げることができ、成長要素も盛り込まれています。
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