ファミリーベーシックV3は、任天堂がファミリーコンピュータ向けに発売した、BASIC言語によるプログラミング環境です。これを利用することで、ユーザーはオリジナルのゲームプログラムを開発し、ファミリーコンピュータ上で実行することが可能でした。
V3は、前バージョンからの進化として、特にゲーム開発に特化した機能強化が施されています。メモリ容量拡張のため、GAME BASICモードに絞り込まれており、起動時にはイントロダクション画面などが省略され、直接BASICの画面が表示されるようになっています。これにより、より迅速にプログラミングを開始できるようになりました。
また、CRASH、AUTO、ON ERROR GOTOといった、多数の新しい命令が追加されたことも大きな特徴です。これらの命令を活用することで、プログラムのデバッグやエラー処理が容易になり、より高度なゲーム開発に挑戦できるようになりました。
さらに、V3にはサンプルプログラムとして4つのゲームが収録されています。これらのサンプルは、BASICプログラミングの学習教材としてだけでなく、アイデアの源泉としても活用できたでしょう。ROMカセットの色は、特徴的なワインレッド色を採用しています。
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