『プリンス・オブ・ペルシャ』は、2009年にPlayStation 3向けに発売された3Dアクションアドベンチャーゲームで、ユービーアイソフトが手がけるシリーズのリブート作品です。
本作では、従来の「時間の砂」三部作とは異なる世界観とキャラクターを採用。主人公は“プリンス”と呼ばれる放浪者で、砂漠で出会った王女エリカと共に、邪神アーリマンの復活によって穢れた世界を浄化する旅に出ます。物語は、神殿を中心に広がる4つのゾーン(王宮・渓谷・光の都市・要塞)を舞台に展開され、各地の「豊穣の台座」を浄化することで進行します2。
ゲームシステムは、壁走り・天井移動・二段ジャンプなどのアクロバティックな移動アクションを軸に構成。移動操作はジャンプ・掴み・エリカの魔法支援の3ボタンで完結し、初心者でもスムーズにプレイできるよう設計されています。失敗してもエリカが即座に救出してくれるため、ゲームオーバーは存在せず、テンポよく探索が可能です。
戦闘は1対1の形式で展開され、剣・投げ・アクロバット・エリカとの連携によるコンボ攻撃が可能。敵の攻撃を弾いて反撃するタイミング要素もあり、戦闘の爽快感と緊張感が両立しています。ボスキャラは各ゾーンに1体ずつ配置されており、戦闘を通じてその地の歴史や背景が語られる構成です。
クリア後は「光の種」収集やコンボ実績の解除などのやり込み要素が用意されていますが、全体としてはカジュアル層向けの設計が強く、シリーズ経験者には物足りなさを感じる可能性もあります。とはいえ、アクロバティックな移動と幻想的な世界観は健在で、シリーズ未経験者にも入りやすい作品です。
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