『DEJIG Tin Toy』(デジグ ティントーイ) は、ブリキ玩具をモチーフにした立体パズルを楽しめるセガサターン用ソフトです。増田屋コーポレーションが手がけた本作は、実在するアンティークトイの造形を題材に、視覚と空間認識力を試す構成が特徴です。
プレイヤーは、画面上に表示されたブリキ玩具の断片を回転・移動させ、元の形に組み立てていきます。操作はシンプルながら、立体的な構造を把握するには集中力が必要で、「このパーツ、どこにハマるんだ…?」と悩む瞬間が続出します。完成後には玩具が動き出すアニメーションが再生され、達成感を演出。収録された玩具は、ゼンマイ式ロボットやクラシックカーなど、昭和レトロを感じさせるラインナップで、玩具ファンにも好評でした。
セガサターン版では、グラフィックの質感にこだわり、金属の光沢や塗装の剥げ具合まで再現。BGMは控えめで、玩具の駆動音や環境音が中心となっており、静かな没入感を支えています。ゲーム性はパズル中心ですが、資料的価値も高く、当時の玩具文化をデジタルで保存する試みとして注目されました。
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