『高レート裏麻雀列伝 むこうぶち 〜御無礼、終了(ラスト)ですね〜』は、天獅子悦也氏による人気麻雀漫画『むこうぶち』を題材にした本格麻雀ゲームです。2007年10月25日にパイアーツからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。バブル期の高レート裏麻雀界を舞台に、「人鬼」と呼ばれる最強の雀ゴロ・傀(カイ)と、彼に挑む男たちの生き様を描いた作品です。
ゲームのメインとなる「シナリオ対局」では、原作のストーリーを追体験できます。プレイヤーは進行役となる安永萬(ヤスさん)の視点などを通じて、様々なキャラクターと対局し、最終的に最強の敵である傀との勝負に挑みます。本作の特徴として、傀の圧倒的な強さを再現した「特殊能力モード」が搭載されており、通常の麻雀ゲームではあり得ないような配牌やツモの偏り(いわゆる「流れ」)を体験できるシステムになっています。
しかし、ゲームとしての評価は非常に厳しいものとなっています。発売時期(2007年)を考慮してもグラフィックや演出のクオリティが低く、対局中のBGMがないため淡々と進行する点や、牌の視認性の悪さが指摘されています。また、CPUの思考ルーチンにもムラがあり、オープンリーチに振り込むなどの不可解な挙動が見られることもあります。それでも、原作の名台詞「御無礼」を聞ける点や、高レート麻雀特有のヒリヒリした世界観を味わえる点において、熱心な原作ファン向けのコレクターズアイテムとしての側面を持っています。
『むこうぶち』の世界では、たった一晩の麻雀が人生を狂わせるほどの高額な金銭(レート)が動きます。ゲームのように身を滅ぼすリスクを負う必要はありませんが、自宅で麻雀牌を握る感触を楽しむことは健全な大人の遊びです。本格的な重量感のある麻雀牌セットを手元に置くことで、傀のような冷徹な勝負師の気分を味わいつつ、知的でスリリングな時間を過ごすことができます。













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