『女子高生 GAME’S-HIGH!!』、2006年9月28日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2対応のアドベンチャーゲーム。大島永遠氏の人気漫画およびテレビアニメを原作とし、女子高のリアルでハイテンションな日常を描いた「バカコメ」要素満載の作品となっています。

物語の舞台は、私立山咲女子学園富士高等学校、通称「咲女(さきじょ)」です。プレイヤーは教育実習生の青年となり、個性的な生徒が集まる1年竹組の副担任として3週間の実習期間を過ごすことになります。クラスの中心人物である「バカ軍団」こと高橋絵里子たちに振り回されながら、理想とは程遠い女子高生の生態を目の当たりにする、ハプニングだらけの学園生活が展開されます。

ゲーム進行においては、教師としての責務を果たす「実習ポイント」と、生徒と仲良くなる「信頼ポイント」のバランス管理が重要となります。どちらか一方に偏りすぎると特定のイベントが発生しなくなるなど、教育者としての立場と一人の男性としての感情の板挟みになる葛藤がシステムに組み込まれています。アニメ版と同じ豪華声優陣によるフルボイス演出が、賑やかで騒がしい彼女たちのキャラクター性を際立たせています。

「女子高生はバカである」という原作のキャッチフレーズ通り、華やかさよりも笑いとインパクトを重視したエピソードの数々が、プレイヤーに強烈なカルチャーショックと笑いを提供します。

本作は、大島永遠によるギャグ漫画『女子高生』(または『女子高生 GIRL’S-HIGH』)を原作としています。「女子高生はダサくておバカ」という現実的な側面を赤裸々に描き、それまでの美少女作品とは一線を画すスタイルで話題となりました。2006年にはテレビアニメ化もされ、その勢いのままゲーム化された本作では、原作の持つパワフルなノリを忠実に再現しています。

女子高生