『スペクトラル VS ジェネレーション』、2006年4月20日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2およびPlayStation Portable対応の2D対戦格闘ゲーム。
同社が誇る人気シミュレーションRPG「スペクトラルフォース」と「ジェネレーション オブ カオス」の英雄たちが一堂に会し、最強の座を競い合うドリームマッチ作品となっています。
物語の舞台は、両シリーズの共通世界観である「ネバーランド大陸」です。魔王の娘ジャドウや、復讐に燃える騎士エリルなど、シリーズを代表する総勢10名のキャラクターが参戦し、原作ではあり得なかった夢の対決を繰り広げます。開発は『形意拳』などで知られる台湾のゲームメーカーIGSが担当しており、緻密に描き込まれたドット絵アニメーションと、スピーディーなコンボアクションが格闘ゲームファンからも高く評価されています。
対戦格闘としてのシステムは、弱・中・強の攻撃ボタンとキックボタンを組み合わせるオーソドックスなスタイルに加え、独自の駆け引きを生む要素が搭載されています。特に、相手の時間を一時的に止めて一方的に攻撃を叩き込む「剣炎(時間凍結)」や、ガードを弾き飛ばす「カオスブレイキング」といったシステムが、戦いに戦略性と一発逆転の可能性をもたらします。PSP版では、ワイド画面への対応や通信対戦機能が追加され、いつでもどこでも熱いバトルを楽しむことが可能です。
本来は国を率いて戦うシミュレーションゲームの英雄たちが、己の肉体と技のみを頼りに激突する姿は新鮮であり、ファンにとってはたまらない祭典的なタイトルと言えます。
本作は、アイディアファクトリーの看板タイトルである『スペクトラルフォース』と『ジェネレーション オブ カオス』のキャラクターを使用したクロスオーバー作品です。元々は台湾のIGSがアーケードゲーム(PGMシステム)として開発・稼働させていたタイトルであり、その高い完成度から日本国内への逆輸入に近い形で家庭用へ移植されました。格闘ゲームとしての手触りは硬派であり、原作ファンのみならず格ゲーファンからも注目を集めました。












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