『リーヴェルファンタジア〜マリエルと妖精物語〜』は、絵本のような優しい世界観の中で、新米の「妖精使い」として成長していくハートフルRPG。2002年3月20日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーション2で発売され、戦闘よりも探索や人々との交流に重きを置いた「戦わないRPG」としてリリースされました。

物語の主人公は、妖精の樹を守る家系に生まれた14歳の少女マリエル。行方不明の父が残した莫大な借金を返済するため、言葉を話す黒猫の借金取り「アルフレッド」や、守護妖精の「フィオナ」と共に、素材を集めてアイテムを売る生活を始めます。ゲームは1ヶ月単位で進行し、森や洞窟を探索して「マテリアル(素材)」を採取し、合成して依頼品を納品することで資金を稼ぎます。

本作の最大の特徴は、一般的なRPGのようなモンスターとの戦闘が一切ないことです。ダンジョン探索もパズルやアクション要素が中心で、道を塞ぐ障害物を妖精の魔法で取り除いたり、ジャンプで足場を渡ったりして奥地を目指します。キャラクターデザインには人気イラストレーターの戸部淑氏を起用しており、水彩画のような淡いタッチのグラフィックと、豪華声優陣によるフルボイスのイベントが、温かいドラマを盛り上げます。

『リーヴェルファンタジア』はゲームオリジナルの作品です。特定の原作はありませんが、妖精と人間が共存するファンタジー世界を舞台に、借金返済という世知辛い目的と心温まるドラマが同居する独特の物語が展開されます。

リーヴェルファンタジア(ゲーム)