『高2→将軍』は、ごく普通の高校2年生が戦国時代へタイムスリップし、現代の知識と学力を武器に乱世でのサバイバルを繰り広げる異色の「チャレンジノベル」。2000年10月26日にアスクからPlayStationで発売されました。

本作は大きく「学園編」と「戦国編」の2部構成となっています。前半の学園編では、クラスメイトの美少女たちと交流しつつ、中間・期末テストに向けた勉強を行います。ここで獲得した「国語」「数学」「歴史」といった学力パラメータが、後半の戦国編における運命を決定づけるのが最大の特徴です。ある日突然戦国時代へ飛ばされた主人公は、現代から持ち込んだ辞書や教科書、そして自身の学力を駆使して窮地を脱します。歴史の知識があれば未来を予知して信長に取り入ることができ、体力を鍛えていれば武人としての道が開けるなど、プレイヤーの育て方次第で物語は「王道編(武将)」「商人編」「宗教編」、果ては「拳聖編」など予測不能な方向へと分岐していきます。

戦国編のグラフィックは、背景以外すべての登場人物が「影絵(シルエット)」で表現されるという独特の演出を採用しています。これにより、コミカルな掛け合いからシリアスな展開まで、プレイヤーの想像力を掻き立てるサウンドノベル形式で物語が進行します。エンディング数は100種類以上用意されており、史実通りに歴史をなぞることも、歴史を改変して天下人となることも、あるいは名もなき敗者として散ることも可能な、圧倒的なボリュームと自由度を誇る怪作です。

本作は「もしも現代の高校生が戦国時代に行ったら?」というシチュエーションを、学力というパラメータで真面目に、かつコミカルにシミュレートしています。ゲーム内で主人公の最大の武器となるのは、未来の出来事が記された「歴史の教科書」です。実際の歴史を知ることは、タイムスリップごっこを楽しむための最強のツールとなります。ここでは、戦国時代の流れや武将たちの関係性を詳細に、かつ分かりやすく解説した歴史読本を紹介します。史実を知れば知るほど、本作のトンデモ展開とのギャップをより深く笑えるようになるはずです。
詳説日本史図録 [書籍]

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