『小さな巨人 ミクロマン』は、1999年にPlayStation向けに発売されたアクションシューティングゲームです。タカラが展開する玩具シリーズ「ミクロマン」を原作とし、手のひらサイズの戦士たちが基地を守るために戦う世界観が描かれます。シリーズとしては本作が初のゲーム化作品であり、続編やリメイクは存在しません。水木一郎氏による主題歌「小さな巨人ミクロマン」や「グッドラック地球」が収録されており、ファンディスク的な側面も強く、ミクロマンのCM映像などの資料コンテンツも収録されています。

プレイヤーは、ミクロマン基地に侵入した敵勢力「アクロダー軍団」を撃退するため、6系統・全26体のミクロマンからキャラクターを選び、銃撃やボムを駆使して戦います。たとえば、敵を倒して武器を奪ったり、特定の施設を守り抜くことで新たな仲間を解放することができます。こうして、プレイヤーは基地内を探索しながら囚われた仲間を救出し、敵の猛攻を退けていきます。

戦闘は自動ロックオン機能によってテンポよく進行し、爽快感のあるシューティングが展開されます。そのため、プレイヤーは視点の固定やセーブ箇所の制限といった課題に対応しながら、ミクロマンの個性を活かして戦術を組み立てます。たとえば、敵の必殺技を回避しながら反撃に転じたり、ステージごとのギミックを利用して優位に立つことも可能です。

こうして、ミクロマンたちは仲間との絆を深めながら、基地の防衛と敵勢力の撃退を目指して戦い続けます。やがて、プレイヤーはゲーム中で収集したディスクによってCM映像やCGムービーを解放し、ミクロマンの世界をより深く体験することができます。ゲームとしての完成度は控えめながら、ファンにとっては貴重な資料性と懐かしさを兼ね備えた作品です。