『GUILTY GEAR』は、1998年にアークシステムワークスからPlayStation向けに発売された対戦型格闘ゲームで、シリーズ第1作目の作品です。

本作は、魔法理論の発展によって生み出された生命体「ギア」を巡る戦いを描く、独自のファンタジー世界を舞台にしています。プレイヤーは、ギアに関わる過去を持つ戦士たちの一人となり、トーナメント形式の戦いに挑みながら、それぞれの目的や因縁を明らかにしていきます。

操作キャラクターは、既存の格闘家を模したものではなく、ハードロックやメタル音楽をモチーフにした個性的な超人たちで構成されており、技名や演出にも音楽的要素が色濃く反映されています。特に主人公・ソル=バッドガイは、無骨で寡黙な性格ながら、ギアに対する強い憎しみを抱えており、物語の中心人物としてシリーズを通して活躍します。

ゲームシステムは、テンポの速いコンボ主体のバトルが特徴で、当時の格闘ゲームとしては異例の演出や技表現が話題を呼びました。また、後のシリーズ作品では3Dグラフィックを用いた2D表現や、ストーリーモードの充実など、技術的・演出的な進化を遂げています。

『GUILTY GEAR』は、その後『GUILTY GEAR X』『GUILTY GEAR XX』『GUILTY GEAR Xrd』『GUILTY GEAR -STRIVE-』など、多数の続編や派生作品を生み出し、25年以上にわたって格闘ゲーム界に影響を与え続けているシリーズです。