『10101〜“WILL”The Starship〜』(いちまるいちまるいち ウィル・ザ・スターシップ)、1997年11月6日にサンテックジャパンから発売されたPlayStation対応のスペースオペラRPG。人類の新天地を求めて宇宙を旅する戦艦「WILL」の艦長となり、個性豊かなクルーたちと信頼を育みながら、未知の惑星探索や異星人との戦闘を繰り広げる、ドラマチックなSFシミュレーションアドベンチャー作品となっています。
物語の舞台は西暦4001年。地球環境の悪化により宇宙への脱出を余儀なくされた人類は、移民船団の護衛艦として最新鋭艦「WILL」を建造します。プレイヤーはその艦長として、オペレーターやパイロット、メカニックといったクルーたちを指揮し、居住可能な惑星を探す壮大な任務に挑みます。ゲームは、艦内でクルーと会話を重ねるアドベンチャーパートと、惑星に降下して調査や戦闘を行う3Dシューティングパートで構成されており、日々のコミュニケーションがクルーの能力や物語の結末に直結します。
本作の特徴は、石田敦子氏らが手掛けた90年代アニメテイストの魅力的なキャラクターたちと、彼らとの関係性によって変化するマルチエンディングシステムです。戦闘では、僚機となるパートナーを選んで出撃し、指示を出したり援護したりと共闘感を味わうことができます。また、ポリゴンで描かれたメカニックや戦闘シーンも当時としては意欲的で、宇宙戦争の緊張感とロマンを演出しています。
果てしない星の海で、最後に頼れるのは仲間の「意志(WILL)」のみ。人類の存亡と、愛する者たちの未来を背負い、銀河を駆け抜ける青春群像劇です。
本作は、サンテックジャパンが開発・発売した完全オリジナル作品です。特定の原作はありませんが、90年代のSFアニメやスペースオペラの影響を色濃く受けた世界観と、キャラクタードラマを重視した作りが特徴です。アニメーターの石田敦子氏がキャラクターデザインを担当しており、当時のアニメファン層に向けたメディアミックス展開も視野に入れた意欲作でした。












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