『プロ麻雀 極PLUS』は、日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士たちの思考を緻密なアルゴリズムで再現した麻雀シミュレーション。1996年8月30日にアテナからPlayStationで発売され、次世代機の演算能力を活かしたスピーディーな対局を実現しました。

本作は、アーケードやスーパーファミコンで人気を博した『プロ麻雀 極』シリーズの系譜を受け継ぎ、PlayStationの性能に合わせてシステムを強化した作品です。日本プロ麻雀連盟が全面協力しており、小島武夫プロや安藤満プロといった実力派の雀士たちが実名で登場します。単なる名前の借用ではなく、各プロの打牌傾向や攻守のバランス、さらには独特の「癖」に至るまでが詳細にシミュレートされている点が大きな特徴です。

32ビットCPUのパワーを最大限に活用することで、対局中の思考待ち時間が大幅に短縮されました。これにより、家庭用ゲーム機でありながらストレスのない軽快なテンポで真剣勝負を楽しむことができます。また、実写取り込みによるプロ雀士たちのグラフィックや、対局の状況を臨場感たっぷりに伝える音声ガイダンスが、実際の対局番組に参加しているかのような緊張感を演出します。

ゲームモードも豊富に用意されており、プロたちと年間を通じた成績を競い合う「リーグ戦」を中心に、自身の打ち筋を磨くための機能が充実しています。特に対局データの蓄積機能が優れており、和了率や平均順位だけでなく、自分の打牌の偏りや課題を客観的に把握することが可能です。単なる娯楽に留まらず、プロの思考を学び、自らの雀力を向上させるための本格的な教育ツールとしての側面も持ち合わせています。

牌の質感や捨て牌の並び、点棒のやり取りといった細部の描写も丁寧に行われており、オーソドックスながらも飽きのこない完成度を誇ります。初心者から熟練の雀士まで、プロが認めた「本物の麻雀」を家庭でじっくりと堪能できる一作に仕上げられています。

『プロ麻雀 極PLUS』は、1990年代の麻雀ゲームブームを牽引した『プロ麻雀 極』シリーズの系譜に連なる作品です。日本プロ麻雀連盟が全面協力しており、実際の競技麻雀が持つ戦略的な楽しさと、プロの厳しい勝負論を最新のゲーム機で体現することを目指して制作されました。

プロ麻雀 極