Article 2023/12/15
【FC】銀河の三人
【FC】銀河の三人
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『銀河の三人』は、1987年12月15日にエニックスから発売されたファミコン用RPGで、PC向けに発売されたRPG『地球戦士ライーザ』をベースにしつつ、ファミコン向けに大幅なアレンジを加えた作品である。原作の骨格を残しながらも、ストーリー展開・キャラクター設定・ゲームシステムの多くが再構築されており、ほぼ“別作品”と言っていいほどの仕上がりになっている。キャラクターデザインは『デビルマン』『マジンガーZ』などで知られる永井豪が担当し、独特の濃いタッチがゲーム全体の雰囲気を強く印象づけている。
物語は、謎の侵略者“ガルム帝国”によって地球が壊滅の危機に瀕するところから始まる。プレイヤーは、特殊能力を持つ少年レイア、戦闘力に優れた戦士カイン、そして科学者の娘マリナという三人の主人公を中心に、銀河各地を巡りながら帝国の野望を阻止するための冒険へと旅立つ。タイトルの“銀河の三人”はこの三人を指しており、彼らの関係性や成長が物語の軸となっている。
ゲームシステムはコマンド式のオーソドックスなRPGだが、戦闘はスピーディーで、敵の攻撃演出が派手な点が特徴。レベルアップによる成長幅が大きく、序盤の難しさと中盤以降の爽快感のギャップが印象的だ。また、ダンジョンは迷路のように入り組んでおり、ワープやトラップが多く、80年代RPGらしい“手探りの探索”が楽しめる作りになっている。
PC版『地球戦士ライーザ』は、よりハードなSF色が強く、システムも複雑だったが、ファミコン版ではストーリーが整理され、キャラクターの個性が強調される方向へと調整されている。永井豪のキャラデザインも相まって、より少年向けの冒険活劇として再構築された印象が強い。原作の雰囲気を残しつつも、ファミコンユーザーに合わせたテンポの良いゲーム性へと変化している点が本作の特徴と言える。
音楽は軽快で耳に残るものが多く、戦闘曲の緊張感やフィールド曲の広がりなど、当時のエニックス作品らしい高品質なサウンドが魅力。グラフィックもキャラクターの表情や敵デザインが細かく描かれており、永井豪作品らしい“濃さ”が随所に感じられる。
総じて、『銀河の三人』は、原作PCゲームを大胆にアレンジし、永井豪のキャラクター性と80年代RPGの冒険感を融合させた独自の魅力を持つ作品である。ストーリーのテンポが良く、戦闘も分かりやすいため、当時のRPGとしては遊びやすい部類に入り、今なお根強いファンを持つタイトルとなっている。