『カールじいさんの空飛ぶ家』は、2009年12月3日にイーフロンティアよりWiiおよびニンテンドーDS向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム。本作は、ディズニー/ピクサーによる同名映画の世界観を忠実に再現し、無口で頑固な78歳の老人カールと、好奇心旺盛な8歳の少年ラッセルが協力して南米の秘境「パラダイス・フォール」を目指す冒険活劇です。プラットフォームによってゲーム性が異なり、Wii版では2人同時プレイによる協力アクションが、DS版ではタッチペンを活用した探索と収集要素が楽しめる構成となっています。

物語は映画のプロットに沿って進行し、亡き妻との約束を果たすために家に大量の風船をつけて旅立ったカールじいさんが、偶然乗り合わせてしまったラッセルと共にジャングルを冒険します。プレイヤーはカールとラッセルを状況に応じて使い分ける必要があり、カールは杖を使って攻撃したり重い物を動かしたりできる一方、ラッセルはロープを使って身軽に移動したり鍵穴を通ったりと、それぞれの特技を活かしたパズル的なギミック攻略が求められます。

冒険の舞台となるジャングルでは、危険な動植物やマンツの操る犬軍団が立ちはだかりますが、映画にも登場する犬の「ダグ」や巨大な鳥「ケビン」も仲間としてサポートしてくれます。さらに、Wii版では複葉機に乗ってドッグファイトを繰り広げる空中戦ステージや、最大4人で遊べるマルチプレイモードも収録されており、映画の感動的なストーリーを追体験しながら、家族や友人とワイワイ楽しめる賑やかなアクションゲームに仕上がっています。

原作となる『カールじいさんの空飛ぶ家(原題:Up)』は、2009年に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ制作のフルCGアニメーション映画です。最愛の妻エリーに先立たれた78歳のカール・フレドリクセンが、彼女との約束だった「パラダイス・フォール」への旅を実現するため、思い出の詰まった家に無数の風船を結びつけて空へと旅立つ物語を描いています。第62回カンヌ国際映画祭のオープニング作品としてアニメ映画で初めて上映され、アカデミー長編アニメ映画賞および作曲賞を受賞するなど、世界中で高い評価を受けました。

カールじいさんの空飛ぶ家