『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』は、2020年12月3日にコーエーテクモゲームスよりPlayStation 4/Nintendo Switch向けに発売され、2021年1月にはSteam版も配信された錬金術RPGである。開発はガストブランドが担当し、前作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』の続編として、シリーズ初の主人公続投作品となっている。
物語は、前作から3年後の世界を舞台に、クーケン島に残って錬金術の修行を続けていたライザが、王都アスラ・アム・バートにいる友人タオからの手紙と、ブルネン家からの謎の石の調査依頼を受けて旅立つところから始まる。王都ではかつての仲間たちや新たな仲間、不思議な小動物フィーとの出会いを通じて、古代遺跡に秘められた伝承と謎を解き明かしていく。物語は、遺跡探索と錬金術の成長、そして仲間たちとの絆を軸に展開される。
ゲームシステムは、前作の「リアルタイムタクティクスバトル」を改良したアクション性の高い戦闘と、マテリアル環を用いた「リンケージ調合」を中心に構成されている。調合では、素材の属性やエッセンス、エボルブリンクによるアイテム進化などが導入され、初心者から上級者まで幅広く対応する設計となっている。戦闘では、スキルチェーンやアイテムラッシュ、フェイタルドライブなどの新要素が追加され、より戦略的かつテンポの良いバトルが実現されている。
探索面では、ロープアクション、崖登り、水中潜行、霊獣ライドなどのフィールドアクションが導入され、遺跡や自然地形の探索が立体的かつダイナミックに進化している。また、遺跡ごとに「探究手帖」を用いた推理要素が実装されており、記憶の欠片を集めて遺跡の真実を解き明かすという知的な要素も加わっている。
演出面では、キャラクターデザインをトリダモノが担当し、柳川和樹らによるBGM、霜月はるかによる主題歌「Somewhen, Somewhere」が作品世界を彩っている。イベントはフルボイスで展開され、フォトモードやアトリエの模様替え、衣装変更などのカスタマイズ要素も充実している。登場キャラクターは、ライザ、クラウディア、レント、タオといった前作の仲間に加え、パトリツィア、クリフォード、セリ、フィーらが新たに加わり、シリーズ屈指の多彩なパーティ構成が可能となっている。
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