名称 | 英雄伝説 黎の軌跡 |
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ジャンル | RPG |
発売元 | 日本ファルコム |
発売日(配信日) | 2021年09月30日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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『英雄伝説 黎の軌跡』。このタイトルを目にした時、古参の「軌跡」ファンほど、新たな物語の幕開けを感じたのではないだろうか。舞台はエレボニア帝国の東、カルバード共和国。好景気に沸く裏で、移民問題や政治改革といった社会の歪みが蠢く、まさに「黎明」と「暗黒」が交錯する時代。主人公は「裏解決屋(スプリガン)」ヴァン・アークライド。依頼内容は多岐にわたり、警察や遊撃士協会が手を引くような案件から、裏社会のトラブルまで、ありとあらゆる「裏」の顔を覗かせる。一見ドライで現実主義者だが、内に秘めたる信念を持つヴァン。彼の生き様を通して、プレイヤーは共和国の光と影を体験することになるだろう。
物語は、名門アラミス高等学校の少女、アニエス・クローデルがアークライド解決事務所の扉を叩く場面から始まる。亡き曾祖父の形見である導力器が盗まれたという依頼。この一件をきっかけに、ヴァンは共和国全土を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく。アニエス、猟兵の少女フェリ、東方人街で名を馳せるアーロンといった個性豊かな仲間たちとの出会い。それぞれの過去や思惑が複雑に絡み合い、物語は予測不能な展開を見せる。移民問題、政治腐敗、裏社会の暗躍。様々な社会問題が織り込まれたストーリーは、単なる冒険譚に留まらず、現代社会にも通じる普遍的なテーマを投げかける。
キャラクターデザインは、『零の軌跡』『碧の軌跡』以来となるエナミカツミ氏が担当。その美麗なイラストは、登場人物たちの個性と魅力を余すことなく表現している。ヴァン、アニエス、フェリ、アーロンといったメインキャラクターはもちろん、エレインやルネといったサブキャラクターも、その存在感は際立っている。BGMにも注目したい。共和国の多様な文化を反映した、エスニックなメロディやジャジーな楽曲が、ゲームの世界観をより一層深めている。街の喧騒、戦闘の緊張感、イベントシーンの感動。音楽は、プレイヤーの感情を揺さぶり、没入感を高めてくれるだろう。
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