『ウォーリー』は、2008年12月11日にTHQジャパンよりWii・PlayStation 3ほか多機種向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム。本作は、ディズニー/ピクサー製作の同名映画を原作とし、ゴミだらけになった未来の地球と広大な宇宙空間を舞台に、孤独なゴミ処理ロボット「ウォーリー」と最新型ロボット「イヴ」の冒険を描いた作品です。機種ごとに開発スタジオが異なり、Wii版やPS2版ではギミック操作を重視したパズル要素が、PS3やXbox 360版では美麗なグラフィックによる探索とアクション性が強化されています。
プレイヤーは主人公のウォーリーを操作し、彼の主な機能である「ゴミを体内で圧縮して四角いキューブを作る」能力を駆使してステージを進みます。生成したキューブは足場として積み上げたり、スイッチを押す重りにしたり、あるいは敵への攻撃手段として投げつけたりと、多彩な用途で活用できます。また、相棒であるイヴが登場するパートでは、彼女の飛行能力やレーザー攻撃を使ってウォーリーをサポートするなど、キャラクターの特性を活かした協力アクションも盛り込まれています。
映画のストーリーを追体験できるだけでなく、ゲームオリジナルのエリアやエピソードも追加されており、映画では一瞬しか映らなかった場所を探索できる点が魅力です。レース形式のステージや、最大4人で遊べるマルチプレイモード(機種による)も収録されており、愛らしいロボットたちの動きと、環境問題を背景にした少し切なくも温かい世界観を存分に楽しめる内容となっています。
原作となる『ウォーリー(原題:WALL-E)』は、2008年に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ制作のフルCGアニメーション映画です。人間が捨て去りゴミの山と化した29世紀の地球で、700年間たった一人でゴミ処理を続けてきたロボット「ウォーリー」が、宇宙からやってきた探査ロボット「イヴ」に恋をし、彼女を追って宇宙へ飛び出す壮大な冒険を描いています。セリフを極限まで減らした演出や、環境破壊・肥満化社会への風刺を含みつつも、普遍的な愛の物語として世界中で高い評価を受け、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞しました。












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