『フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン』、2005年6月23日にマーベラスインタラクティブから発売されたPlayStation 2対応の燃え萌えアドベンチャーゲーム。アニメ『フタコイ オルタナティブ』のハードボイルドかつシュールな世界観をベースに、探偵事務所を営む青年と双子の助手たちが織りなす、アクションとロマンスが融合した破天荒な活劇作品となっています。

物語の舞台は、どこか懐かしい下町「二子魂川(ふたごたまがわ)」。主人公・双葉恋太郎は、亡き父から受け継いだ「双葉探偵事務所」で、白鐘沙羅・双樹という双子の美少女を助手に迎え、貧乏ながらも賑やかな日々を送っています。ある日、事務所に舞い込んだ奇妙な依頼をきっかけに、彼らは街を揺るがす巨大な陰謀や、マフィア、謎の組織との抗争に巻き込まれていきます。

本作の最大の特徴は、アドベンチャーパートの合間に挿入される3Dアクション演出と、プレイヤーの行動によって変動する「燃え萌えパラメータ」です。選択肢やミニゲームの結果が「燃え(熱血)」か「萌え(恋愛)」のどちらかに傾くことで物語が分岐し、ハードな銃撃戦が繰り広げられるルートや、双子たちとの甘い生活を描くルートへと展開します。アニメ版では脇役だった他の双子姉妹たちにもスポットが当てられており、ゲームならではのifストーリーやマルチエンディングを楽しむことができます。

マシンガンをぶっ放す少女たちと、それを支える探偵の絆。常識外れのアクションと、切なくも温かい純愛が交錯する、唯一無二の「オルタナティブ(もう一つの)」な物語がここにあります。

本作は、電撃G’s magazineの読者参加企画『双恋』を原作としつつ、設定やキャラクターを大胆に再構築したテレビアニメ『フタコイ オルタナティブ』をゲーム化したものです。アニメーション制作はufotableが担当し、原作の「双子との恋愛」という要素を残しながらも、ガンアクションや探偵ドラマ、そしてメタフィクション的な演出を取り入れた実験的かつアバンギャルドな作風でカルト的な人気を博しました。

原作:フタコイ オルタナティブ