『機動戦士ガンダムSEED』は、2003年7月31日にバンダイからPlayStation 2向けに発売されたアクションシューティングゲームで、開発はナツメが担当しました。TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』を原作とし、主人公キラ・ヤマトの視点で物語を追体験する構成となっていますが、アニメ放送中に発売されたため、ストーリーは第35話「舞い降りる剣」までで終了し、未完のまま終わります。
ゲームシステムは、3D空間を舞台にしたスクロールアクションと、ベルトスクロール型の格闘アクションがシームレスに展開される構成で、敵機をロックオンして射撃・格闘を使い分けながら進行します。ストライクガンダムにはエール、ソード、ランチャーの各ストライカーパックが用意されており、ステージによって装備を選択可能です。フェイズシフト装甲はゲージ制で再現されており、ゲージが残っている間は物理攻撃を無効化し、スーパーアーマー状態となりますが、ゲージが尽きると「フェイズシフトダウン」が発生し、装甲が無効化されます。
登場機体はストライクガンダムをはじめ、イージス、デュエル、バスター、ブリッツ、フリーダム、ジャスティスなどが使用可能で、一部は条件を満たすことで解禁されます。また、外伝作品『ASTRAY』からも一部機体が登場します。対戦モードでは1対1のバトルが可能で、ゲーム進行に応じて使用機体が増加します。
演出面では、アニメと同じ声優陣によるフルボイスが採用されており、カットインやセリフ演出も充実していますが、ストーリーの短さや操作性の粗さ、演出の簡素さなどが指摘されることもあります。なお、本作はPS2専用ソフトでありながらCD-ROMで提供されており、これは当初PlayStation向けに開発されていた名残とされています。
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