『ビートマニア打打打!!』(びーとまにあだだだ)は、コナミの音楽ゲーム『ビートマニア』をモチーフにしたタイピング音楽ゲームで、2001年3月29日にハンズオン・エンタテインメントからPlayStation 2向けに日本で発売されました。開発はイニスが担当し、2002年7月25日にコナミUSBキーボード同梱の廉価版『THE BEST打』もリリースされました。『ビートマニアIIDX』のような7鍵リズムゲームとは異なり、キーボードを使ったタイピングとリズムゲームを融合させたユニークな作品で、20世紀末から21世紀初頭のタイピングソフトブームに乗って登場しました。

プレイヤーはコナミUSBキーボード(同梱)を使用し、最大27鍵(アルファベット26文字+スペースキー)で音楽に合わせてノートを叩く「音ゲーモード」と、曲の途中で流れる文章を時間内にローマ字入力する「タイピングパート」を楽しめます。ゲームモードは、ホームポジションを学ぶ「イントロダクション」、基本操作を練習する「レッスンモード」、そしてメインの「音ゲーモード」の3つ。音ゲーモードでは、ノートが単発で落下し、Q・A・Zなどの縦列ごとにラインが分かれ、ASD→ZXCのような横列移動のフレーズも登場。低難易度では使用キーが中央1~2列に制限される場合もあり、初心者にも遊びやすい設計です。

収録曲は、PC版『ビートマニア打!!』と『ビートマニアBEST打!!』のほぼ全曲に加え、オリジナル曲を収録した決定版ラインナップ。『ビートマニア』シリーズの人気曲を3分程度のロングバージョンにアレンジし、例えば「もりのくまさん」を基にした「Beauty and The KUMA-SAN (Synth Junkie Mix)」など、独自アレンジの完成度が高い曲が特徴です。画面デザインやムービーは本家『ビートマニア』を意識した作りで、ファンにも親しみやすい雰囲気を提供。楽曲ジャンルはテクノやジャングルなど多彩で、モーニング娘。やサザンオールスターズ、『ときめきメモリアル』の曲も含まれ、幅広い層に訴求しました。