『フィッシュアイズ(FISH EYES)』は、美しい自然の中で魚との静かな駆け引きを楽しむ、リアル志向のフィッシングシミュレーションゲーム。1996年10月10日にパック・イン・ビデオからプレイステーションで発売され、「癒し」をテーマにした環境ソフト的な側面を持つ釣りゲームの草分けとして登場しました。

本作の最大の特徴は、実写取り込みと3Dグラフィックを融合させた、当時としては圧倒的に美しいフィールド描写です。プレイヤーは渓流や湖といった釣り場を訪れ、川のせせらぎや鳥のさえずりといった環境音(ASMR的なサウンド)に包まれながら、のんびりと糸を垂らします。ゲーム的な派手な演出は極力抑えられており、魚の生態や習性を考慮してルアーや餌を選ぶという、釣り本来のストイックな面白さが追求されています。

また、釣った魚を自宅の「水槽」に入れて飼育・鑑賞できるアクアリウムモードが搭載されている点も大きな魅力です。水槽内のレイアウトを変更したり、魚が泳ぐ様子をぼんやり眺めたりできるこのモードは、釣りに関心がない層からも「ヒーリングソフト」として高く評価されました。

フィッシュアイズ』はゲームオリジナルの作品です。特定の原作はありませんが、実際の「釣り(フィッシング)」を題材にしており、イワナやヤマメ、ブラックバスといった実在の淡水魚がリアルな挙動で登場します。

フィッシュアイズ(ゲーム)