『真・戦国天下統一(しん・せんごくてんかとういつ)〜群雄たちの争乱〜』は、2010年1月21日にシステムソフト・アルファーからニンテンドーDS向けに発売された戦国大河シミュレーションゲームであり、1991年にPC-9801で登場した『天下統一』シリーズを原作とする派生作品です。

プレイヤーは全国に割拠する60以上の大名家のひとつとして、戦乱の世を生き抜きながら全国67ヶ国400城の制圧を通じて天下統一を目指します。登場武将は約1400人にのぼり、家臣・敵将・引き抜き対象として多彩に登場します。史実に基づいた膨大なデータが収録されており、武将や姫、城、合戦の解説を閲覧できる「戦国データベース」も搭載されています。

戦闘はターン制で進行し、フェイズの細分化や国支配率によるコマンド変化など、戦略性を高める要素が導入されています。治水開墾や楽市楽座による内政、軍備の整備、外交交渉などを通じて勢力を拡大していく一方、チュートリアルが存在しないため、膨大な情報量に対する導線不足や操作性の難しさが指摘されています。

プレイ履歴は「歴史の軌跡」として記録され、合戦回数や統一達成数などを振り返ることができます。合議機能によって状況に応じたアドバイスが表示される仕組みも用意されており、演出面は控えめながら、戦国時代の資料性と戦略性を重視した設計がなされています。

『天下統一』は1991年にPC-9801向けに発売された戦国シミュレーションゲームであり、戦国時代の群雄割拠を題材に、全国統一を目指す戦略性の高い作品としてシリーズ化されました。以降、WindowsやPlayStationなど複数のプラットフォームで展開され、武将データや戦略要素の拡充を重ねています。

『真・戦国天下統一〜群雄たちの争乱〜』はその派生作として、ニンテンドーDS向けに再構成されたタイトルです。戦国データベースや合議機能など、携帯機向けに最適化された独自要素が追加されており、シリーズ経験者にも新規ユーザーにも対応した設計となっています。

天下統一