『ウィザードリィ アスタリスク 〜緋色の封印〜』は、2005年12月29日にスターフィッシュ・エスディより発売されたニンテンドーDS用ダンジョンRPGで、ウィザードリィシリーズのスピンオフ作品です。プレイヤーは記憶を失った少女を中心に、魔界の王の封印にまつわる謎を解き明かす冒険を繰り広げます。

本作は、DSのタッチペン操作を活かした直感的なインターフェースが特徴で、街やダンジョンの探索がスムーズに行えるよう設計されています。下画面にはパーティメンバーの顔やステータスが常時表示され、戦闘や探索の状況を一目で把握できます。キャラクター作成では種族ごとに100以上のパターンが用意されており、プレイヤーの個性を反映したパーティ編成が可能です。

物語は、かつて魔界の王が支配していた古の都を舞台に展開されます。封印された魔王の復活を予感させる事件が起こり、プレイヤーはその謎に迫ることになります。登場キャラクターは妖しく美しいデザインで統一され、ダークレッドを基調とした世界観が緊張感と幻想性を演出しています。

戦闘はウィザードリィシリーズらしい高難度で、敵の強さや罠の配置などがプレイヤーの戦略性を試します。オートマップやアイコン操作など、DSならではの機能を活かした快適なプレイ環境が整っており、シリーズ初心者にも配慮された設計です。

本作は、1981年に米国で誕生したコンピュータRPG『ウィザードリィ』シリーズをベースにしたスピンオフ作品です。シリーズの伝統的な高難度ダンジョン探索とキャラクター育成の要素を継承しつつ、ニンテンドーDS向けに独自の演出と操作性を加えています。