『LUNAR -ジェネシス-』は、2005年8月25日にマーベラスインタラクティブから発売されたニンテンドーDS対応のロールプレイングゲーム。名作RPGとして名高い『LUNAR』シリーズの完全新作として制作され、初代『ザ・シルバースター』の1000年前の世界を舞台に、伝説の起源となる「創世」の物語を描いた作品となっています。

物語の主人公は、辺境の村で運び屋を営む少年・ジアンです。彼はある日、遺跡で謎の少女・ルーシアと出会い、彼女を守るために冒険の旅に出ることになります。シリーズの特徴である「愛と勇気」のテーマを受け継ぎつつ、女神アルテナやドラゴンマスターの伝説がいかにして生まれたのか、その知られざる真実が紐解かれていきます。

本作のシステムは非常に個性的で、プレイヤーのリソース管理能力が試されます。フィールドやダンジョンを走って移動すると体力が減少するため、慎重な探索が求められるほか、戦闘では「バーチャルモード(経験値取得)」と「コンバットモード(アイテム取得)」を切り替えて戦う必要があります。この二者択一のシステムにより、レベルを上げるか、資金や素材を稼ぐかという戦略的な判断が常に求められます。

ニンテンドーDSの2画面を活かした演出や、シリーズおなじみの窪岡俊之氏によるキャラクターデザイン、そして岩垂徳行氏による美しい音楽が、新たなルナの世界を彩ります。

本作は、ゲームアーツが1992年にメガCDで発売したRPG『LUNAR ザ・シルバースター』を原点とする「LUNAR」シリーズの1作です。シリーズを通して、女神アルテナとドラゴンマスター、そして歌と愛をテーマにした王道のファンタジーが描かれ、アニメーションを多用したドラマチックな演出で人気を博しました。本作はその前日談にあたる外伝的作品です。

LUNAR ザ・シルバースター