『研修医 天堂独太』は、ニンテンドーDSのローンチタイトルとして2004年に発売された、病院を舞台にした医療アドベンチャーゲームです。プレイヤーは新人研修医・天堂独太となり、患者の診察や手術を通じて医師として成長していく過程を体験します。
ゲームは「アドベンチャーパート」と「手術パート」に分かれており、前者では患者や医師との会話、カルテの収集、説得などを通じて物語が進行します。後者ではタッチスクリーンを使った手術操作が求められ、切開や縫合などをリアルタイムで行います。独太の葛藤を描く「インナーコンフリクト」など、医師としての精神的成長も演出されています。
ただし、全4章構成でボリュームは控えめ。手術の難易度や操作説明の不足、ADVとしての機能面の粗さ(既読スキップなし、カルテ管理の不便さなど)も指摘されています。シナリオは『ファイナルファンタジー』初期作で知られる寺田憲史氏が担当しており、医療現場の人間模様を描く点では一定の評価を受けています。
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