『大正鬼譚 〜言ノ葉櫻〜』は、QuinRoseより2014年に発売されたPlayStation Portable用の和風ファンタジー恋愛アドベンチャーゲームです。本作は前作『大正鬼譚』の続編にあたり、主人公・八津瀬琴子が「星稜院」での学園生活を経て、百年に一度咲く桜「百年櫻」にまつわる伝承を巡る物語が展開されます。前作の真相エンディング直後から物語が始まり、攻略対象キャラクターとは恋人関係からスタートする構成となっています。

ゲームは選択肢によって物語が分岐するノベル形式で進行し、攻略対象キャラクターごとに異なるエンディングが用意されています。新たに栗原千秋が攻略可能キャラクターとして追加され、デフォルト名呼びの演出も導入されています。また、各キャラクターのベストエンディングを達成することで「追憶」シナリオが解放され、故・西嶋院長との過去を描いたエピソードが閲覧可能になります。

舞台は大正時代の学園「星稜院」で、鬼と人間が共に学ぶ環境の中で、主人公が言霊使いとしての力を通じて仲間との絆を深めていきます。物語は春の季節を背景に、卒業後の進路や過去の事件の真相、そして桜の精霊に願いを届けるというテーマが描かれています。演出はフルボイス仕様で、攻略対象キャラクターには豪華声優陣が起用されています。