『BLACK CODE ブラック・コード』は、美しい海に囲まれた小国セント・アレクシアを舞台に、国の治安を守る特殊警備部隊「SS(エスエス)」と、敵対するマフィア「宵の明星」の抗争を描くファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。2014年06月26日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。周囲に不幸をもたらす体質から「イヴ」と呼ばれ疎まれてきた主人公は、身を立てるためにSSの養成機関に入隊し、幹部候補生となります。しかし、憧れの上官の元へ配属された矢先、敵であるはずのマフィアから「ルシファー」と呼ばれ、自身の出生に纏わる秘密と、二つの組織の戦いに巻き込まれていきます。
ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるオーソドックスなノベル形式で進行します。これまでのQuinRose作品に多く見られたターン制やシミュレーション要素は排除されており、純粋にシナリオを読み進める構成が採用されています。物語は、規律を重んじるSS(天使をモチーフにしたキャラクターたち)と、自由奔放なマフィア(悪魔をモチーフにしたキャラクターたち)のどちらに付くかによって大きく分岐し、それぞれの視点から「正義」と「悪」、そして主人公自身の運命が描かれています。
本作は、天使と悪魔、そして七つの大罪をモチーフにしたキャラクター設定と、シリアスな世界観が特徴です。中井和哉氏や木村良平氏、小野賢章氏といった豪華声優陣が演じるキャラクターたちは、敵対組織に属しながらも主人公に対して複雑な感情を抱いており、甘い言葉で誘惑する悪魔と、冷徹な態度で突き放す天使という対照的な関係性が構築されています。主人公がどちらの手を取り、どのような結末を迎えるのか、プレイヤーの選択がその行方を決定づけます。
開発元のQuinRose(クインロゼ)は、ファンタジーや童話を独自解釈した乙女ゲームで知られるブランドです。本作のような堕天使や悪魔の反乱をテーマにした物語に興味を持った方は、ジョン・ミルトンの叙事詩『失楽園』などを読むことで、ルシファーの堕天や楽園追放といったモチーフの源流をより深く理解することが可能です。













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