『Solomon’s Ring ~火の章~』から始まる全4部作、および全巻を一本にまとめた『Solomon’s Ring エレメンタルパック』は、古代イスラエルのソロモン王が使役したとされる72柱の悪魔たちとの禁断の恋を描く女性向け恋愛アドベンチャー。主人公は祖父から図書館を受け継ぎ平穏に暮らしていましたが、自身がソロモン王の血を引くエクソシストであることを知らされ、過酷な運命に巻き込まれていきます。
本作は「火」「風」「水」「地」の4つの属性ごとに異なる悪魔たちとの物語が展開されます。「火の章」では不吉な予知夢を軸にした大人向けの愛憎劇、「風の章」では永遠に同じ一週間を繰り返すタイムリープからの脱出というSFサスペンス調の構成。続く「水の章」は記憶喪失と呪いを巡る悲哀に満ちた物語、「地の章」ではルシファーによる集団失踪事件を追う完結編として、それぞれ全く異なる切り口から宿敵同士の葛藤を描き出しています。
ゲームはテキストの選択肢によってルートが分岐していく形式。攻略対象が人間の魂を狙う強大な悪魔であるため、選択を一つ誤れば即座に主人公が命を落とす凄惨なバッドエンドへ直結する危険性を孕んでいます。本編のテキスト量はあえて短めに調整されており、周回プレイの負担を軽減。各エンディング到達後に解放される追加シナリオやキャラクターからのメッセージなど、おまけ要素が非常に充実しており、クリア後にこそ彼らの真意や深い愛情に触れられる設計となっています。これら4部作をすべて収録し、一気に物語を追体験できるのが『エレメンタルパック』です。
神話やオカルト伝承に基づく「ソロモン72柱」の悪魔たちを、個性的かつ魅力的なキャラクターとして現代風にアレンジしている点に注目。ルシファーやアスモデウス、ベリアルといった名だたる悪魔たちが、人間界の図書館や日常の風景に溶け込みながら、人間とは異なる価値観や残酷さを時折垣間見せるギャップが物語に深みを与えます。本来は相容れない存在であるエクソシストと悪魔が、互いの立場や使命に苦悩しながらも惹かれ合っていく王道の背徳感が、物語の根底に流れています。













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