『黄昏時〜怪談ロマンス〜』は、昼と夜で異なる顔を持つ学校を舞台に、妖怪たちとの甘く危険な恋を描く和風ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。2013年01月31日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。本作は、2012年に発売された『逢魔時〜怪談ロマンス〜』の続編にあたります。磯姫の血を引く主人公・涼江静(名前変更可能)が、前作で結ばれたキャラクターと恋人同士、あるいは親密な関係になった状態から物語が始まります。
ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるオーソドックスなノベル形式で進行します。物語の舞台となる高校は、昼間は人間の学校ですが、夕方の「逢魔時」を境に妖怪たちの校舎へと変貌します。本作では新学期を迎え、クラス替えや文化祭といった学校行事を通じて、パートナーとの絆を深めていきます。前作では攻略できなかったキャラクターとのルートも用意されており、新たな視点から妖怪たちとの共存生活を楽しむことが可能です。
本作は、QuinRose作品特有の「一癖ある」シナリオが特徴です。登場する妖怪たちは人間とは異なる倫理観や死生観を持っており、単なる甘い恋愛だけでなく、独占欲や嫉妬、種族間の軋轢といったシリアスで少しダークな側面も描かれています。緑川光氏や遊佐浩二氏といった豪華声優陣による演技が、美しくも妖しい和風ロマンの世界観を彩り、妖怪と人間の狭間で揺れる主人公の心情をドラマチックに演出しています。
開発元のQuinRose(クインロゼ)は、童話や怪談をモチーフにした乙女ゲームで独自の世界観を築いたブランドです。「怪談ロマンス」シリーズは、妖怪や死神といった人外の存在との恋愛をテーマにしており、本作以外にも『百鬼夜行』や『死神稼業』などが展開されています。日本の妖怪伝承や、異類婚姻譚に興味を持った方は、柳田國男の『遠野物語』や、妖怪を扱った民俗学の書籍を読むことで、彼らの行動原理や背景にある伝承をより深く理解することができます。













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