『Glass Heart Princess』、2012年12月20日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応の心臓破りの恋愛アドベンチャーゲーム。「ときめくと死ぬ」という奇病にかかった主人公が、治療のためにあえてイケメンたちとデートを重ねて心臓を鍛える、前代未聞の設定を持ったラブコメディ作品となっています。

物語の主人公・姫乃京子(名前変更可能)は、成績優秀でスポーツ万能な完璧超人のお嬢様でしたが、ある日突然、心拍数が一定を超えると心停止してしまう「ガラスの心臓症候群」を発症してしまいます。完治の方法はただ一つ、ときめきへの耐性をつけること。彼女は執事のサポートを受けながら、学園の伝説的な不良や超天然な保健医といった個性的な男性たちとデートを繰り返し、命がけの「リハビリ」に挑むことになります。

本作は、デート中に発生する選択肢やスキンシップによって上昇する心拍数を、限界を超えないように管理する独自のシステムが特徴です。ときめきすぎて心拍数がマックスになると文字通りゲームオーバーになってしまうため、プレイヤーは恋の駆け引きと生命維持のバランスを取る必要があります。シリアスな設定とは裏腹に、全体を通して明るいギャグテイストで進行し、漫画やアニメのパロディネタが随所に散りばめられている点も大きな笑いを誘います。

きなみ由希氏によるポップで可愛いイラストと、命がけなのに笑えるドタバタ劇。恋愛ゲームのお約束を逆手に取ったユニークな世界観が、プレイヤーに新鮮な驚きと楽しさを提供します。

本作は、オトメイトから発売された完全オリジナル作品です。ディレクターに『猛獣使いと王子様』の中村和騎氏、原画にきなみ由希氏を起用し、「明るく笑えるコメディ」をコンセプトに制作されました。その斬新な設定とキャラクターの掛け合いが好評を博し、2013年にはファンディスク『Glass Heart Princess:PLATINUM』も発売されました。

Glass Heart Princess