『グリム・ザ・バウンティハンター』は、童話の登場人物たちが暮らす世界で、物語を乱す者を捕らえる賞金稼ぎの活躍を描くファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。2012年04月27日にPCで発売され、同年07月26日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。物語の舞台は、おとぎ話の出演者たちが役目を終えた後に帰る場所。主人公はそこで賞金稼ぎとして働いていますが、ある日、高価な重要文化財を破壊してしまい、莫大な借金を背負うことになります。返済のために高額な賞金首を狙う彼女の前に、一癖も二癖もある童話の住人たちが立ちはだかります。

ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるノベル形式で進行します。プレイヤーは主人公の視点を通じて、情報収集やターゲットの追跡を行いながら、攻略対象となる男性キャラクターたちと交流を深めます。対象となるのは、「赤ずきん」の狼や「ブレーメンの音楽隊」の動物たち、「カエルの王子様」といった童話のキャラクターをモチーフにした男性たちですが、彼らは皆、原作のイメージとは異なるひねくれた性格や危険な一面を持っています。

本作は、QuinRose作品特有の「毒」と「パロディ」が効いたシナリオが特徴です。「めでたしめでたし」のその後を描くというコンセプトのもと、童話の教訓を皮肉ったり、キャラクターたちの本音を赤裸々に描いたりと、ブラックユーモアあふれる展開が用意されています。主人公自身も、か弱いヒロインではなく、武器を持って戦う逞しい女性として描かれており、甘い恋愛だけでなく、借金返済と賞金首ハンティングというスリリングな日常を楽しむことが可能です。

開発元のQuinRose(クインロゼ)は、童話を大胆にアレンジした作風で乙女ゲーム界に独自の世界を築いたブランドです。本作もその一つであり、グリム童話をはじめとする古典的な物語をベースにしています。元ネタとなった童話の残酷性や本来のあらすじに興味を持った方は、グリム童話集の完訳版などを読むことで、ゲーム内のパロディやキャラクター設定の妙味をより深く理解することができます。

完訳グリム童話集 (文庫)

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