『エルミナージュ ゴシック 〜ウルム・ザキールと闇の儀式〜』は、2012年5月24日にスターフィッシュより発売されたPlayStation Portable用の3DダンジョンRPGで、『エルミナージュ』シリーズの番外編的な位置づけにあたります。従来のシリーズ作品と比べて、より硬派でストイックなゲームバランスとゴシック調の世界観が強調されているのが特徴です。

舞台は大陸東部の国「イシュマグ」。プレイヤーは調査隊の一員として、魔物の噂が絶えないツン・クーンの洞窟を皮切りに、闇の儀式に関わる真相を追っていくことになります。

ゲームシステムはシリーズ伝統のウィザードリィ系で、ターン制コマンドバトルと一人称視点のダンジョン探索が基本。キャラクター作成では種族・職業・性格を自由に組み合わせられ、フェイスロードやスタイルロード、サウンドロードといったカスタマイズ機能も健在です。

ただし本作では、常時マップ表示の廃止、敵装備や図鑑イラストの削除、ダンジョンの極端な暗さ、加齢システムの厳しさなど、従来作からの仕様変更が多く、プレイヤーによって評価が大きく分かれました。難易度は非常に高く、理不尽さすら感じるバランスも含めて、まさに“選ばれし者向け”の一本といえます。